先日、天気がいいので散歩していたら球形スピーカを発見しました。

 

 アーケードの屋根下に丸い物体
 

 赤道の南半球側にホーンが並ぶ
 

 球体の赤道の南半球側にホーンが並んでいて360°全方向に音を放射するようになっています。ホーンが南半球側にあるので音を斜め下向き放射していると考えられます。吊下げて使うためですね。大分前にカタログで見たことはありましたが、実際に使われているのを見るのは初めてでした。結構年季が入っていましたがBGMを綺麗に鳴らしていました。

 

 そういえば以前、別の公園でこんな形の全方向スピーカを見かけたことがありました。

 

 木陰にあった変った形のスピーカ
 

 こちらは下向きにしたホーンスピーカにもう一つホーン状の部品を差し込んで音の進行方向を90°曲げ、水平360°全方向に拡がるようにしたものと想像されます。音は斜め下ではなく水平方向に拡がるように設計されているようです。ということは非常用でしょうか。残念ながら(?)これは鳴っていませんでした。

 

 こんなところに目が行くのはまさに職業病でしょう。でも見つけると意外に楽しいものです。皆さんも良かったらどうぞ。笑

 

最近よく利用する航空会社の飛行機は、機内の各列にスピーカがありました。

その重要性が認められ、酸素マスクと同格に昇格です。素晴らしい!

 

機内スピーカ 機内のスピーカ

(隣の長円形は酸素マスク格納部)
(笑)

 

たまたま入った音楽喫茶店。

年季が入ったスピーカから流れるピアノCDの音の横で、お湯を沸かす音、ミルで珈琲豆を挽く音、ピラフを炒める音(個人的にここに感慨を覚えます。笑)などがするけれど嫌ではない。

音を出す店員が気を遣っているから、音が無神経じゃない。むしろいい味に感じる。

人間の不思議。

 

音楽喫茶店 音風景のひととき
 

先日、電車に乗車中にかかってきた電話に、目的駅で下車してからホームで折り返しました。

 

ところが、列車の通過音や発車ベル音や案内放送でホームがとてもうるさくて、まともに電話が出来ません。案内放送は隣のホームのアナウンスまでがガンガン聞こえてきます。

 

騒音を避けようとホームの端まで移動してみたものの、残念ながらあまり効果ありませんでした。そういえば、駅ってホームに限らず、落ち着いて電話できるスペースがないですね。

駅(ホームの数)や時間帯が違えば変わるのでしょうが、でも、総じて騒々しいですよね。

 

以前ある駅で、当時小学校6年生の息子が「上りと下りのアナウンスが混ざって何言ってるのか全然わからないね」と言っていました。ごもっとも。案内、安全確保のためのアナウンスがこの状態で良いのでしょうか。

 

駅ホーム 
 

駅は元々、列車の走行音や雑踏など騒音が多い環境です。アナウンスをはじめとする注意喚起は、これらの騒音に負けないように大きな音で流すことが必要なのは理解できます。S/N比(Signal/Noise)を確保することは拡声の基本です。

 

しかし、拡声音を大きくする事だけを考えていては、騒音が増加したら、さらに大きな拡声音を発生させることになり、駅はやかましくなるばかり、悪循環です。

 

S/N比の確保には、シグナルを大きくするだけでなく、ノイズを低減することも重要です。

 

駅では、むしろ騒音を抑制することの方が効果的もしくは必須だと思われます。

しかし、利用者が多い主要駅を見ても、吸音処理はほとんど施されていないようです。

 

以前、学会の公共空間の音環境をテーマにしたセッションで、「駅の音環境改善のために吸音を提案するが、その必要性は理解されても、それが会社の利益に直結しないので採用されない」という話があったのを思いだします。

 

吸音により騒音レベルが下がれば、発車ベル音もアナウンスも隣のホームまで届くほどの大きさにする必要がなくなり、必要なアナウンスが必要なホームだけに明瞭に届けられ、聞き取りやすく、駅全体の音環境が快適になるでしょう。

 

そうしたら不幸な事故も減らせるのではないでしょうか。

 

先日、高校の文化祭を見に行きました。

 

娘の学年は体育館のステージでパフォーマンスをすることになっていました。

歌とダンスとショートコントなどを中心にした内容が多く、ミュージック・ステーション(音楽番組)をCMも含めて再現するなど趣向を凝らした組もありました。

 

ステージを見ていて、生徒たちのセリフやMC、そして伴奏の音楽がよく聞こえ、音質も良いことに気付きました。

 

ステージに近づいてみると、大型スピーカがスタンドで仮設されていました。しかもプロ用のEAW社製です。学校の先生や出入りの電気設備業者にはできないチョイスです。

 

おそらく、ステージ公演の音響操作をPA会社など音響のプロに委託していて、仮設スピーカやワイヤレスマイクなどはその会社の機材でしょう。もしくは、学校所有の機材だとすると、その選定や使用方法指導にはPA会社など音の専門家がアドバイスされていることでしょう。ナイス!

 

生徒たちのパフォーマンスがよい状態で観客に届けれられると → 観客が盛り上がる → それが演者にも伝わる → 演者も楽しめる、充実感・満足感が得られる → 次もやりたい・もっと盛り上げたいという向上心につながる、 という良い循環はだれにでも容易に想像できることでしょう。

 

これこそが教育の場でこのようなパフォーマンスを行う意味だと思います。

 

では、これが逆だったらどうでしょうか。

 

生徒たちのMCや台詞の内容が聞こえない → 観客がリアクションできない・パフォーマンスに集中しない → オチで笑わない、キメで盛り上がらない → 演者が手ごたえを感じられない → 演者は楽しめないどころか嫌になる → 頑張って練習したことに疑問をもつ・無駄に感じる → 興味を持てない・バカバカしく.... となることも、容易に想像できます。

教育としてパフォーマンスを生徒たちに実践させる意味がないどころか、逆効果でしょう。

 

でも、これに近い状況は身近な小学校〜高校で頻繁にあることです。台詞の途中で途切れるワイヤレスマイク、組体操やダンスの途中で止まる伴奏音楽、保護者会の先生の話の内容が聞き取れない体育館の音響設備など、経験ありませんか?

 

ですから、あの高校の先生方あるいは関係者方は、生徒に文化祭でパフォーマンスさせる目的をきちんと理解されていると感じ、嬉しく思いました。生徒たちも幸せです。

(ただし、本来それが当たり前ですが)

 

***

 

その後のある日、学校から保護者宛てのプリントが届きました。

 

内容は、同校の「体育館ステージでの行事や学習発表、イベント開催をサポートする機材の充実」のための「寄附」のお願いでした。(具体的には大型スクリーンとプロジェクタ、各種照明器具、音響設備等の演出関連装置の購入)

 

しかも、その寄附が「ふるさと納税」に該当するというのです。

 

これは兵庫県の「ふるさとひょうご寄附金」(ふるさと納税)の中の「県立学校環境充実応援プロジェクト」という寄附メニューで、県立学校が独自に使用目的を設定して寄付を募集する仕組みを活用したものでした。寄附金の使用目的は、部活動の支援費用、図書館の充実、エアコン費用など学校によって様々です。なるほど、こう言う方法もあるんだと感心しました。

 

それにしても娘の学校の寄附目的が演出機材だというのは何かの縁でしょうか。

 

プリントには次の一文がありました。

 

「〜これらの機器の拡充は、文化祭での演劇、シンポジウムや発表会などで、生徒たちのパフォーマンス力を大いに高めてくれるものと思います。ぜひ、このプロジェクトにご賛同いただきお力をお貸しください〜」

 

ふるさと納税を活用した方法も勿論ですが、何よりこの気持ちが嬉しいですね。もちろん協力します。

 

 

そういえば以前、小学校のPTAで学校への寄付品を決める際に、その年の運動会でトラブル続出だったワイヤレスマイクの更新を提案したのですが、「新しい紅白幕が欲しい」という校長先生の意見に一蹴されたことを思い出しました。(苦)

 

 

 先日、区内の中学校の吹奏楽部が集まる演奏会が区民会館でありました。

演奏から戻った娘に感想を聞くと、

「舞台裏のチューニング室は冷房が効き過ぎて寒いのに、舞台は超暑くてチューニングが狂いまくり。チューニング室なんだからもっと舞台との温度差をなくして欲しい。」

と、ごもっともな意見が返ってきました。

公共ホールの設計に携わる身として、様々な理由で妥協せざるを得ない状況は理解しながらも、ごく普通の公立中学のごく普通の吹奏楽部の1年生でも、これくらいのこと思うんだと再認識です。

誰のために造るのか、何のために造るか。

設計だけでなく運営の面でももっと利用者の目線になって行きましょう。
渋谷駅から東急田園都市線の最後尾に乗ったことある方はご存知かも知れませんが・・・。

しばらく前から、渋谷駅で東京メトロの車掌と交代した東急線の車掌が、最初の車内アナウンスをする時に、車掌室と客室との間のドアを開けて喋るようになりました。

アナウンスがきちんと聞こえているかどうかを自分で聞いて確認しているのです。

これはとても重要なことです。実際にどう聞こえているかを気にしていると、自然と聞きやすい話し方や発声をするようになったり、適切な音量で話せるようになっていくからです。

音を聞くなんて当たり前に思いますが、でも、様々な案内放送を聞いていると、実際の音を気にしている話し手は意外と少ないようです。さらに最近では、例えば車内のうるささに応じて自動的にアナウンス音量を調整する装置などに頼ろうとする傾向が強く、ますます音そのものへの関心が薄くなっています。機械は所詮機械。人間のようにはできないのですが・・・。

実際に音を聞いて確認する・・・本質を捉えた東急電鉄の姿勢に拍手です。


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メガホンを左右に振りながら話している人をよく見かけます。

でもメガホンは、向いていない方向ではよく聞こえません。
なので、話しの途中でメガホンの向きを変えると、声が聞こえる状態と聞こえない状態が繰り返されます。

これは、結局、"みんな"が話の内容が"分からない"という結果につながります。

左右に広がっている多くの人にメガホンで拡声する時は、左・右や左・中・右のようにエリアを分けて、エリア毎に一文まるごと拡声しましょう。

同じことを何度か話すことになりますが、きちんと伝えるためには必要なことです。
手間を惜しまず実践してみてください。

世界初TOA電気メガホン

ちなみに上の写真は、1954年(昭和29年)に日本の東亞特殊電機(株)[現在のTOA(株)]が開発した、世界初の電気メガホンEM-202です。(TOA社HPより)
電気メガホンって日本の企業が開発した製品なんです。知ってましたか?

13.7.29追記:
厳密には、紙やプラスチックでできた円錐形の筒状のものを「メガホン」といい、電気を使用したものは「電気メガホン」や「トランジスタメガホン」と言います。
TOA社が世界で初めて開発したのは"電気式"のメガホンです。
上記使い方における注意点は、どちらのメガホンにも共通の内容です。
以上、補足・追記いたします。


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