5月のことですが、改修されたロームシアター京都(旧京都会館)の見学会に参加しました。

 

旧京都会館は、東京上野の東京文化会館でも知られる建築家、故前川國男氏の代表作のひとつです。老朽化と機能向上のために改修され、2016年1月にリニューアル・オープンしました。改修の基本設計・監修は香山壽夫氏(香山壽夫建築研究所)で、建築音響設計は永田音響設計が担当されています。

 

京都外観 ロームシアター京都の外観

(南西から見る)
メインホール(旧第1ホールを改築)は、4層のバルコニーをもつ2,005席で、音響反射板とオーケストラピットを有し、クラシックコンサートやオペラからポピュラーコンサートまで対応する多機能ホールとのことです。

 

京都メインホール メインホール
サウスホール(旧第2ホールを改修)は、1層のバルコニーをもつ716席です。花道や張出舞台の仮設が可能で、演劇などを指向しているようですが、音響反射板も有しており、多目的な利用が可能な中規模ホールとのことです。

 

京都ノースホール サウスホール
どちらのホールも舞台に立つと客席がとても近くに感じられるホールでした。出演者は気持ちが高揚するでしょう!

 

 

見学していて感じたのは、スピーカを隠さず機能を見せるデザインがされていることでした。

無理に隠すよりも素直に感じるのは私が音響家だからでしょうか?(笑)

音響設計の立場からは音に与える余計な影響がないので大歓迎です。

劇場を良く知っている人の設計はさすがだと感じます。

 

京都SP1 サウスホールのサイドスピーカ

(3層に分散して露出設置されています)
 

京都SP2 メインホールのサイドバルコニー天井のスピーカ

(掘り込みに半埋め込み設置)

 

 


 

(拡大)京都SP3


見学後には「モダニズム建築の保存改修について考える」というシンポジウムが開催されました。

 

京都シンポ シンポジウムの様子
そのなかでロームシアター京都の設計を担当された香山先生は、「保存改修は建物の手入れであり当たり前のこと。これが何故モダニズム建築では問題になるのか。」をテーマにお話しされました。その着眼点が流石で納得しました。

 

見学にシンポジウム、とても有意義な一日でした。

 


いわき芸術文化交流館アリオス(福島県いわき市)が4/26に来館者数400万人を突破しました。おめでとうございます。

アリオス外観 いわきアリオス

第1次オープンから6年での達成です。関係者としてとてもうれしく思います。
(私は舞台音響設備を担当しました)
これからも市民の方々がここで沢山の感動に触れていかれることを願っています。

いわきアリオスのホームページの記事
http://iwaki-alios.jp/cd/app/?C=news&H=default&D=00570

福島民報の記事
http://www.minpo.jp/news/detail/2014042915381

ちなみに下の写真は中劇場の調整室から舞台を見たところです。
調整室の窓は4枚の引き戸を使って幅2.7mに渡って開放できるようにしました。
客席内の音が良く聞こえますよ。

アリオス中劇場調整室 中劇場の調整室から舞台を臨む
 (窓全開時)

 
昨年末になりますが、オリンパスホール八王子の2年目経年検査に行きました。
検査は特に問題なく終了しました。

八王子2年目

検査前、市内の小学校の連合音楽祭が行われていました。こんなホールで演奏できるなんて素晴らしい経験ですね。羨ましい!
 
オープンした一昨年の稼働率はなんと82%で、今年も88%程度になる見込みとのこと!建設に携わった側もうれしい限りです。
利用頻度の高いジャンルは、ポップス24%、学校関係24%、クラシック20%、講演7%、舞踊・バレエ6%とのこと。横浜や大宮と並ぶ都心近郊の大型ホールとして注目されてきているそうです。
 
お気に入りの演目があればぜひ一度訪れてみてください。

http://www.olympus.hall-info.jp/pc/index.html
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