昨日、BOSE社の新しいスピーカシステムとパワーアンプの発表会に招待され、東京都渋谷区の「渋谷区文化総合センター大和田:さくらホール」に行ってきました。ここは2010年11月にオープンしたばかりの施設で、音響設計は(株)永田音響設計で、自分が同社在籍時に舞台音響設備コンサルティングを担当したホールです。

BOSEと言うとコンシューマ・オーディオやカー・オーディオ、店舗の音響システムが有名ですが、新製品は劇場やアリーナなどの固定設備をターゲットにしたコンサートSRクオリティのスピーカシステムとパワーアンプです。

bose-1 デモンストレーションの様子

新しいスピーカの特徴は、水平・垂直の指向性パターンが15種類と豊富なスピーカを組み合わせて、客席配置にマッチした指向性と音圧分布を実現するというものでした。適切な指向性制御は反射音や残響音の影響を最小限に抑え、スピーカ本来の音を最大限に伝えることに繋がります。劇場などの固定設備にとってはとても重要なアプローチなので、大歓迎です。もちろんスピーカは高音質で、相互に連結した際のスピーカ間の干渉も最小限に抑えられているとのことです。一見するとラインアレイスピーカのようですが、コンセプトは全く異なり、ポイントソーススピーカにラインアレイの技術を応用したものと言えるでしょう。

bose-2

また、新しいパワーアンプは500W×8chのアンプで、こちらも2chないし4ch毎にモードを変更することで必要なパワーにマッチした構成を実現できるというものです。しかも、電源を効率良く使用する技術によって、高音質とフル・パワーでの駆動時間を十分に確保しながらも、電源は20AでOKとのこと。すごい!
これだとメインスピーカからホワイエや楽屋などの運営系スピーカまで同一アンプでドライブできます。ということは、制御ソフトウェアも統一できるということ。FOH以外にも運用的なスピーカが沢山ある劇場などではとても有り難いことです。

bose-3 スピーカユニットの展示

残念ながらデモの際に会場内を動けなかったので、実際の指向性制御の感じやスピーカユニット間の干渉がどこまで低減されているのかなどは確認できませんでしたが、いい音してました。スピーカ、アンプ共にコンセプトから非常に興味深い注目の製品です。

なお、隔月刊誌プロサウンド2011.8月号に特集されているようです。

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