機種に依るのかも知れませんが、デジタルワイヤレスマイクは瞬間的なRFのドロップでもデータが途絶えると音声信号がミュートされ、復旧時に音声信号の不連続からプチッと音が鳴ることがあるようです。

RFがドロップしてしまう場所はアナログのワイヤレスマイクを使っていた時にも同じようにあったのだと思われますが、アナログでは微かなノイズなどの現象だったために気にならない程度で済んでいたのではと推察されます。

対策にはアンテナ位置の最適化が必要となります。これまでアンテナは建築デザイン的にとかく左右対称に付けがちで、アナログではそれでも大丈夫でしたが、デジタルではダイバシティ効果がきちんと活かされるように左右非対称とするなど、今までよりシビアに考える必要がありそうです。

そのため、アンテナが固定されている施設でアナログからデジタルにワイヤレスマイクを更新する場合には、今のままのアンテナ位置で問題ないか事前にテストしておくのが安心です。

また、この現象は室形状が矩形で、内装にスチールパネルが多用された中規模以上の状況で発生していました。つまり電波的に好ましくない空間です。建築面にも配慮しておく必要がありそうです。

以上はB帯ワイヤレスマイク装置をアナログからデジタルに更新した会館での経験談です。
もちろん全ての機種と空間で同じ事が起こる訳ではありません。一つのケースとして参考になればと思ってアップしています。


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