700MHz利用推進協会、特ラ連、舞台音響家協会主催の新周波数に対応したワイヤレスマイク(特定ラジオマイク)のテスト会が2/18に北とぴあで開催されました。

A型ワイヤレスマイクの周波数移行はPA関連業務の方にはとても大きな問題です。570名もの方が来場され、各社の説明とデモを熱心に聞いていました。


会場の様子









 多くの参加者が来場した
 会場の様子


今回テストが行われたメーカと機種は以下の通りです。
(D:デジタル式、A:アナログ式、WS:ホワイトスペース+710〜714MHz帯)

 1)SENNHEISER: D9000シリーズ(D、WS帯)
           5000シリーズ(A、WS帯)
 2)SONY:     DWXシリーズ(D、WS帯+1.2GHz帯)
 3)beyerdynamic: TG1000シリーズ(D、WS帯)
 4)Panasonic:   DWMシリーズ(D、1.2GHz帯)
 5)SHURE:    ATXシリーズ(A、WS帯)
           UHF-Rシリーズ(A、WS帯)
           ULX-Dシリーズ(D、WS帯)
 6)LECTROSONICS:SM/HHシリーズ(D、WS帯)

新しいところでは、SONYは4モデルでWS帯と1.2GHz帯を全てカバーするラインナップを揃えたこと、beyerdynamicは送信機・受信機ともに1モデルでWS帯をカバーできること(他メーカ製品はいくつかのモデルでWS帯をカバーしている)、Panasonicは日本全国で使える1.2GHz帯のみを対象とした点、LECTROSONICSが加わった、などが挙げられます。


機材









 花道に並べられた
 各社のワイヤレス受信機


音質テストはなんと、男性・女性ボーカルの声と歌とタンバリン等の楽器を、有線マイクをリファレンスにしてワイヤレスマイクと交互に持ち替えるというシビアなものでした。
また、多チャンネル運用のテストはコーラス隊32人(一部16人)がそれぞれマイクをつけて歌いながら舞台・客席をバラバラに動き回るというものでした。
こんなデモはふつうできません。こんな機会だからできた貴重なテストだったと思います。


テストの様子








 男性・女性ボーカルと
 楽器によるリファレンス
 マイクとの比較テストの様子


それにしてもワイヤレスマイクと有線マイクの音質の違いが以前に比べたらだいぶ少なくなってきたのに驚きました。デジタルとアナログの違いも好みの範疇と言えるでしょう。電波の直進性が強く受信の不安定性が心配されている1.2GHz帯の機種ですが、テスト会では特にWS帯との差を感じませんでした。

最後に会場から質問で「WS帯で使用する周波数が例えば3モデルに渡る場合、機器負担してもらえるのは送信機は3台だがマイクヘッドやバッテリーは1台になると聞いた。しかし、マイクヘッドは頻繁に付け替えるように想定されておらず、故障や劣化の原因となる。これでは移行前と同様の使用状況を確保にはならないのでは?マイクヘッドも3台分負担してもらえないか」というのが出されました。ワイヤレスマイクのメーカの方も、マイクヘッドの頻繁な交換は劣化、故障の原因となるので勧められないとコメントしましたが、700MHz利用推進協会の回答は「費用負担は流用できない機器のみで、流用できる付属品は1台分のみの負担という原則の通り。マイクヘッドは流用可能な付属品と考える」というものでした。その場では更なる議論には至りませんでしたが、安全に利用できるようにしたいという利用者の意向を汲んでもらえるように期待したいと思います。

700MHz利用推進協会のHPに2月に行われた4回のテスト会のアンケート集計結果が載っていますが、そのページの本文に「アンケート結果を次のテスト会に活かします」とあるので、今後も開催されそうです。

 
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