1/23に長野県舞台技術者協会2017研修会(長野県公立文化施設協議会技術研修会 共催)で講演させていただきました。

 会場は2016年1月に開館した飯山市文化交流館「なちゅら」(建築設計:隈研吾建築都市設計事務所、音響設計:永田音響設計)で、私が舞台音響設備についてお手伝いさせた頂いた施設です。当日は大雪となり、施設はすっかり雪に包まれていました。

 

 雪中の飯山市文化交流館
 

 講演のタイトルは協会の要望により「劇場の音〜建築音響と電気音響〜」となりました。様々なホール・劇場が建設されるなかで、施設の性格付け(多目的ホール、音楽主目的、演劇主目的、など)がどのような経緯で決まり、残響時間に代表される建築音響の条件がどのように計画され建築設計に反映されるのか、さらにその残響(建築音響)と電気音響はどのように兼ね合いが取られるのか、ということを知りたいということでした。

 

 公共ホールの多くは施設が完成した後に施設を監理運営する舞台技術会社が募集され決まります。そのため施設の設計コンセプトや計画経緯などが舞台技術者サイドに伝えられる機会がないという現状があります。今回の講演内容の要望もそこに起因していると分かります。これまで多くの公共ホール建設に係った経験をもとに、建築設計と音響設計の流れをできるだけ分かり易くお話ししました。

 

 講演会場(多目的ルーム1)の様子
 

 講演の後は施設の大ホールの見学がありました。(残念ながら小ホールは利用中で見学できませんでした。)大ホールは可動観覧席を備えた500席で、舞台幕から音響反射板に転換できる多目的ホールです。可動観覧席を収納して客席前迫を上げることで平土間形式にもなります。

 

 施設の方から、高齢者が多い合唱団の練習利用の際には、舞台から客席への移動時に階段を昇降するのが大変ということで、客席前迫を上げて平土間位置とし、舞台と客席を段差ない状態にして利用しているとの紹介がありました。客席前迫があるとそのような使い方もできるのだと気付かせてくれました。

 

 大ホール見学の様子

(客席前迫が上がっている状態)
 

 今回、私自身も建設に関わった施設の運営の方とはじめてお会いしお話しできて、とても有意義な機会でした。今後も現場からのフィードバックを沢山得たいと思います。

 

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