先日、とある竣工間際の施設で、とても残念なスピーカに遭遇しました。

 

 音が邪魔されまくりのスピーカ
 

スピーカの真正面、音が放射される範囲に鉄骨と照明器具があり、音が邪魔されまくりです。観客席からスピーカがまともに見えません。8か所ほど設置されていましたが、すべてのスピーカが同様の納まりでした。

 

どうしてこんな事になるのか、私には理解不能です。これがスプリンクラーなら散水障害として所轄の消防署から是正指導が入るでしょう。これが照明器具なら誰もが不備を指摘するでしょう。

 

スピーカだって一緒です。明瞭な音声を聞き手に届けるという機能が十分に発揮されない設置は不備と言えます。ですが問題にされずに写真のようなことが往々にして起こっています。

 

実際にスピーカの取付をした音響会社の人は、拡声に支障が生じるがいいのか?と元請けの電気設備工事会社の担当者に確認したそうですが、図面通りに施工するようにとの指示だったそうです。図面は工事管理者だけでなく設計者・監理者も確認するはずですから、そういう人達が少しでも音響に関心をもち、適切に図面を見て判断してくれれば、こんな残念なスピーカは減るはずです。

 

とは言え、本当に可哀想なのは、税金払って建てたのにこんなスピーカな音を聞かされる市民ではないでしょうか。

 

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